余剰電力の買取制度
2009年11月1日から太陽光発電システムで発電した電力のうち、余剰した電気の新しい買取制度がスタートしました。 これは2010年度中までに太陽光発電を設置した家庭は、余剰した電気の買取額が1kWhあたり48円になるというものです。 しかも、注目すべきは買取がスタートした時点での金額が10年間固定されるというところです。
つまり、2010年度までに太陽光発電システムをつければ、今後10年間は1kw/hあたり48円で余剰電力が電力会社に買い取ってもらえるということなのです。
今までは、太陽光発電システムの設置にかかった費用を回収するには15〜20年程度の期間が必要と言われてきましたが、この新しい余剰電力の買取制度や設置時の補助金制度を利用することによって、半分以下程度の期間に短縮されることになります。
ちなみに2011年度以降は、この買取額が徐々に下がっていく予定です。 例えば、2011年度に太陽光発電システムを設置した場合では、以降の10年間は1kwあたり45円(仮)で買い取られ、2012年度につけた場合は、以降の10年間は1kwあたり35円(仮)で買い取られるといった具合です。 つまり、現時点では2010年までに太陽光発電をつけた人が、最大の恩恵を受けられる計算になりますので、これだけを見ればなるべく早い時期に太陽光発電システムを設置したほうが良いと言えます。
しかし、2011年度以降に太陽光発電システムを設置した場合の余剰電力の買い取り価格についてはもちろん、国の方針としては「全量買取制度」も視野に入っているので、まだ未確定な部分も多いのも事実です。 電力の買取制度については今後も注意深く見守っていく必要があるでしょう。