Q & A

設置費用などの初期投資分は、何年くらいで回収できる見込みですか?元は取れますか?
太陽電池の取得時期,電灯契約によっても差があります。最近取得した方の場合は,標準家庭の(4人家族)の場合、電灯契約が従量電灯の場合で30年〜40年,時間帯別契約の場合20年〜30年ぐらいで初期投資が回収可能です。節電に努めている人の中には、それぞれ、前者で20年前後、後者で15年前後の例があります。  また、電力会社によって深夜電力を併用した電力契約メニューがあり、昼間の電力が30円/kWhを越えるものがあります。この場合は回収年数が5年前後短縮する例があります。
メンテナンスや掃除は必要ですか?
汚れに関しては,通常,雨で大抵の汚れは洗い流されます。ただし,油分を含む汚れなどすべてを洗い落とすことはできません。実験としては,JQA(日本品質保証機構)がモジュールを利用して試験した結果,年間で1.0〜2.2%程度の低下が見られました。  しかし,場所によって偏在があり,周囲の環境に依存することもあるようです。また,常に汚れているわけではなく,雨天時のあとなどには,汚れは取り除かれる結果もでています。傾斜角度との関係もあり,傾斜が浅いと若干汚れがたまりやすいようです。他にモジュールの構造により,しきいがあるようなモジュールに関しても汚れが溜まり易いようですが,定量的な評価を十分に行った例は,あまりありません。高速道路の近くや,火山灰の降るところなど特殊なケースをのぞいては,それほど気にする問題ではないと考えています。極端に出力が落ちるなどある場合は調査が必要かもしれませんが,屋根に登るなどは危険ですので,メーカや設置業者にご相談されることをお勧めします。
太陽電池の寿命はどれくらいですか?
太陽電池としての寿命は,まだ正確に分かっていません。寿命が30年以上とか半永久的と言われています。ただし,システムとしては,インバータなどの寿命(〜10年)が先にあると考えられます。期待寿命については,太陽電池モジュールは約20年以上。実際に30年以上稼働している例もあります。ただし,汚れや外観変化などにより,出力低下する事例もあります。その他,機器(パワーコンディショナ)は各メーカとも設計寿命が10年程度の部品を使用するようになりメーカー保証期間も10年が定着して来ました。30年以上を考慮して減価償却年数を考慮することも重要です。
維持管理費用は掛かりますか?
設置者の中で不具合がない場合はほとんど維持管理費が掛かっていません。しかしメーカの10年保証を受ける場合には4〜5年おきの有償点検をする必要がありその費用が1〜3万円と幅があります。完全にメンテナンスフリーと言うことはできません。しかし同じ自然エネルギーでも風力発電などと比べると費用は大幅に少ないと言えます。
どんな屋根にも設置できますか?
どんな屋根にも設置は出来ますが強度的に不安のある築年数の古いもの、屋根面積の小さいものには、希望のシステムが設置できないことがあります。また、豪雪地帯や海岸から距離の近い場所では、設置が出来ても塩害問題などで保証がされない場合がありますのでこうした制約条件をよく知っている業者やメーカーにお問い合わせしてください。
もう少し待っていればもっと便利で安くなる?
太陽光発電システムはモジュールで発電した直流電気を一般家庭用の交流に変えるシンプルな機能です。太陽光発電の普及に伴う量産化によって、コストが格段に下がりました。今後も若干のコストダウンは考えられます。一方で一軒当たりのNEF補助金も年々下がってきている為、実質負担を考えると今設置するのも、将来設置するのもコスト的にはあまり変わりません。もしろ、早く設置して償却したほうが有利と言えます。
マンションでも設置できますか?
個人での設置の場合、マンションでも設置できないことはありませんが、屋上など設置に適した場所は個人所有分でなく共用部分である場合が多いので、設置には居住者全員の理解が必要だったりと難しい面があります。
余った電気を貯めることはできますか?
太陽電池という名称ですが、太陽電池には電気を貯める機能はありません。 電気を貯める蓄電池を設置すれば可能ですが、現時点では蓄電池は高価で寿命もあまり長くはないため、余った電力は電力会社に売却する方が経済的に効果があります。
くもりの日や雨の日は発電しないんですか?
晴れの日よりは少ないですが、発電します。 晴れの日と比較すると、くもりの日は1/3 〜 1/10程度、雨の日は1/5 〜 1/20程度になります。 くもりの日や雨の日は、日中でも電力会社からの電気の購入割合が多くなります。 なお、太陽電池に雪が積もってしまい、日射がさえぎられてしまう場合は発電しません。